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映画『国宝』を観ました

2025.06.19
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おはようございます!こんにちは!こんばんは!

いつもビルドブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。設計の十河です。



最近話題の映画『国宝』を観てきました!

結論から言うと、「これは観てよかった」と心から思える一本でした。

内容には触れませんが、これはただの映画じゃない、“静かにずしんとくる体験”です。



映画『国宝』公式サイト



テーマは歌舞伎。と聞くと、正直ちょっとハードルが高いイメージを持つ方もいるかもしれません。

実際、私もそんなに詳しくありません。でもこの映画は、歌舞伎の専門知識がなくても大丈夫。

むしろ何も知らないからこそ、登場人物たちがどれだけ深く芸を追い求めているのかが、よりまっすぐ伝わってくる気がしました。


舞台に立つ男たちの姿はとても美しくて、でも同時にすごく人間くさい。葛藤したり、迷ったり、嫉妬したり……。

表現者ってかっこいいけど、ここまで自分を削っているんだなと知ると、ちょっと胸が苦しくなるほどでした。

映像も印象的で、光の差し方、風の音、沈黙の時間、どれもが計算され尽くしていて、一枚の絵のよう。

セリフがなくても「この人、今こんな気持ちなんだろうな」と感じられる瞬間がたくさんあって、そういうところに日本映画の美しさを感じました。

それにしても主演俳優の存在感。目線や息遣いひとつで心を動かされるなんて、すごいの一言です。劇中、何度か思わず息を飲むようなシーンがあり、観終わったあとはしばらく余韻から抜けられませんでした。

「派手な展開はないけど、心の奥にずっと残る」そんな映画です。観終わったあと、ふと姿勢を正したくなるような、自分自身も少し背筋が伸びるような感覚。

こういう作品って、年齢や経験を重ねるほど味わい深くなるんだろうなと思いました。


普段あまり邦画を観ない方にもぜひおすすめしたい一作です。

伝統って、ちょっと遠いものに感じるけれど、この映画を観ると「自分の中にもちゃんと通っているものなんだな」と気づかされるかもしれません。

気になる方は、ぜひ劇場で観てみてくださいね。