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耐震補強について!!

2025.01.27
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いつもビルドブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

代表の吉田です。


今日は耐震補強工事についてのお話になります。


耐震補強とは?

耐震補強とは、建物が地震による揺れに耐えられるようにするための工事や対策のことを指します。日本は地震が多い国であり、建物の耐震性を向上させることは非常に重要です。


耐震補強が必要な理由

  1. 地震による被害のリスク軽減 地震は予測が難しく、一度発生すると大きな被害をもたらします。耐震補強を行うことで、建物の崩壊や損傷を防ぎ、人命を守ることができます。

  2. 建物の寿命を延ばす 耐震補強をすることで、建物の構造が強化され、長期間にわたって安全に使用することが可能になります。

  3. 法律の遵守 新耐震基準(1981年施行)以前に建てられた建物は、現行の耐震基準を満たしていない場合があります。そのため、法的要件に合わせるために耐震補強が必要です。


耐震補強の種類

  1. 構造補強

    • 鉄筋や鋼材を追加して建物の構造を強化します。
    • 壁や柱に補強材を設置し、揺れに耐える力を増加させます。
  2. 制震補強

    • 建物内部に制震ダンパーを設置し、揺れを吸収・軽減します。
    • 比較的大きな建物や新築に適した方法です。
  3. 免震補強

    • 建物の基礎部分に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝わりにくくします。
    • 主に新築や大規模な改修工事で採用されます。

耐震補強の流れ

  1. 耐震診断 建物の現在の耐震性能を調査します。専門の診断士が建物の図面や現地調査を基に評価を行います。

  2. 補強計画の作成 診断結果をもとに、どのような補強が必要か計画を立てます。予算や建物の使用目的に応じて最適な方法を選択します。

  3. 工事の実施 補強計画に基づいて工事を進めます。工事期間中は住居や業務への影響を最小限に抑えるよう配慮します。

  4. 工事後の確認 工事完了後、耐震性能が向上していることを確認します。


耐震補強にかかる費用

耐震補強の費用は、建物の規模や工法によって異なります。一般的には以下のような費用感です。

  • 一戸建て住宅: 100万円–500万円程度
  • マンションやビル: 数百万円–数千万円以上

ただし、自治体によっては耐震補強工事に対する補助金制度が利用できる場合もあります。


香川県の耐震補強補助金制度

香川県では、地震被害を軽減するために耐震補強工事に対する補助金制度を設けています。以下はその概要です。

  1. 対象建物

    • 1981年以前に建築された旧耐震基準の木造住宅。
    • 一部、非木造建物も対象となる場合があります。
  2. 補助金額

    • 耐震診断: 診断費用の一部を補助。
    • 耐震補強設計: 設計費用の補助。
    • 耐震補強工事: 工事費用の最大50%程度を補助。

    具体的な補助額は市町村によって異なりますが、補助金の上限額は20万円から100万円程度となることが多いです。

  3. 申請の流れ

    • 市町村窓口に相談。
    • 必要書類を提出し、申請。
    • 審査後、補助金交付が決定。
    • 耐震工事実施後、補助金が支給されます。
  4. 注意点

    • 補助金を受けるためには事前申請が必要です。
    • 自治体によって申請期間や条件が異なるため、最新情報を確認してください。

香川県の補助金活用事例

実際に香川県で耐震補強工事を行った方の事例をご紹介します。

事例1: 丸亀市の一戸建て住宅 築40年の木造住宅に住むAさんは、耐震診断で建物の耐震性が低いと判定されました。補助金を活用して耐震補強工事を実施し、総工費120万円のうち60万円が補助されました。

事例2: 高松市のマンション 築50年の小規模マンションで、住民全員の合意を得て耐震補強工事を実施。総工費は800万円でしたが、自治体の補助金を含めた費用負担が軽減されました。


まとめ

耐震補強は、地震に対する安全性を高めるだけでなく、建物の価値を保つためにも重要です。特に香川県では、自治体が提供する補助金制度を活用することで、費用負担を軽減しながら耐震補強を実現できます。まずは耐震診断を受け、安全で安心な住環境を整える一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?